
「6月の花嫁って言葉をしってますか?」

「あれじゃな、6月に結婚したカップルは幸せになるというやつじゃな」

「英語にするとジューンブライド」

「ん?新しい洗剤か何か!?」

「それは漂白剤の製品名じゃな…」

「あ、太陽の日差しを遮るやつ!」

「それはブラインドじゃな…」

「でもどうして6月に結婚すると幸せになれるのかしら?」

「諸説あるのですが、ヨーロッパでは6月が1年を通して雨が少なく気候が良いから、またヨーロッパでは農業の妨げになることから3月、4月、5月の3か月は結婚を禁じていた、というのがあるらしいです」

「へーそうなんだー、でも日本って6月は雨が多くない?」

「それは企業戦略が関連しとるらしいのじゃ。梅雨の時期に売り上げの落ちるホテル業界が広めて普及していったとも言われているらしいのぅ」

「…6月に結婚して…すると、春に子供が生まれる…春に生まれると子供が健やかに育つ…」

「そういうのもあるらしいのぅ」

「そーか!キーボードを見ずにタイピングするやつ!」

「まだやっておる…ブラインドタッチじゃな…明久にしては良く知ってるのぅ」